
「私たちファミリーがシャトー・ダルマイヤックを購入したのは、我が母フィリピーヌ・ド・ロスシルド夫人が生まれた1933年。深いつながりを感じます」

「シャトー・ムートン・ロスチャイルド、そしてシャトー・クレール・ミロン同じく、シャトー・ダルマイヤックは私たちがポイヤックの地において紡いできた歴史そのものであり、傑出したテロワールに注いできた情熱の結晶です。長期的視野に立ってシャトーの発展を考え、最新鋭の技術ツールも惜しむことなく導入しています」
フィリップ・セレイス・ド・ロスシルド
バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社社長兼CEO、シャトー・ダルマイヤック共同オーナー
シャトー・ダルマイヤックはその美しい外観だけでなく、ポイヤックに一族が所有する全3シャトーの中でも、様々な会合やイベント、共同作業の場として利用されることが多く、フィリップ・セレイス・ド・ロスシルドは常々シャトー・ダルマイヤックを、組織全体に鼓動を送る心臓さながらに大切な場所と表現しています。

鼓動を送る心臓
地元の風土を尊重した色褪せることのないスタイル。優雅で落ち着いた空間。そこにはシャトー・ダルマイヤックのアイデンティティが反映されています。
オーナーの意向を受け、まるで古くからこの場所に建っていたかのような設計デザインが採用されました。シャトー・ダルマイヤックはポイヤックに広がるブドウ畑の景観に見事に溶け込んでいます。
2021年、生産設備棟が初めてその姿を現しました。とてもナチュラルな外観デザインです。地元ジロンド県の石と木材を用いて、この地のテロワールにしっかりと根づいた印象を与えます。その数ヶ月後、北側にはアトリウム・バロンヌ・フィリピーヌが完成。フィリピーヌ・ド・ロスシルド夫人(バロンヌ、男爵位を持つ)へのオマージュとして名付けられたこの場所には、グループ所有シャトーおよびドメーヌのスタッフを数多く迎えます。中央には樹齢100年を超えようかという威風堂々としたヤマモモの大木。オーナーたっての希望で、シャトーを見守る大切なシンボルとして保存に至りました。


シャトー再生事業の最終作品となるオランジュリーの姿も見えます。ヤマモモの大木が立つ中庭と庭園に面したガラスの大窓が、伝統的な温室(オランジュリー)建築を連想させます。
シャトーを訪れるお客様はもちろん、シャトースタッフを集めた社内イベントスペースとしても活用予定です。

シャトーから至近距離の場所にはVitipôle(ヴィティポール)を設置。ここはグループ3シャトー共同の技術センターです。長期的視野に立って各シャトーにおける必要性を見越し、分野横断的に最先端の生産ツールを数多く整備しています。人と自然に配慮した生産体制の維持・向上にも精力的に取り組んでいます。
敷地全体を包み込むように広がる庭園には、実にさまざまな木々が豊かに茂っています。シャトー・ムートン・ロスチャイルドとシャトー・ダルマイヤックの境界をなす場所。マグノリアやスギ、ブナ、ナラ、プラタナス、セコイア… 樹齢100年を超えようかという500本もの木々が織りなす、生物多様性豊かな空間。この土地に生息する生物相の棲み家にもなっています。
庭園の南口には照準点さながらにそびえ立つオベリスク。塔の先端には星が飾られ、記憶のオベリスクと呼ばれます。オベリスクが立つ区画はダルマイヤックの畑で、「オベリスク」と命名されています。

熱意あふれるスタッフ
ブドウ畑から蔵にいたるまで、シャトー・ダルマイヤックは熱意あふれるスタッフたちに支えられています。2021年、リュシー・ロイエがディレクターに就任。醸造責任者セドリック・マルクと栽培責任者マチュー・モーデによる強力なサポートを受けながら、およそ30名のチームの指揮を執っています。
シャトー・ムートン・ロスチャイルド、そしてシャトー・クレール・ミロン同じく、シャトー・ダルマイヤックは「ムートン系列のロスシルド家」がポイヤックに所有するシャトーのひとつです。3シャトーいずれも、ジャン =エマニュエル・ダンジョワ(ヘッドワインメーカー)の指揮のもと、高い専門性とノウハウを誇るスタッフたちとのシナジーを活用した共同作業です。

色褪せることのないエレガンス


シャトー見学ツアー
見学ツアーに参加して、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド家のシャトー、ポイヤックのグラン・クリュ・クラッセの世界を知る
