数多くの英雄的人物とともに進化を遂げてきたブドウとワイン。シャトー・ダルマイヤックの歴史は、時代を牽引したパイオニアたちの物語です。
常に時代の先を見据え、同時にポイヤックの土地に根ざした伝統を軽んじることなく、フィリップ男爵、そしてフィリピーヌ夫人の意を継いで、現在シャトー運営の采配を振るのは、カミーユとフィリップ・セレイス・ド・ロスシルド、ジュリアン・ド・ボーマルシェ・ド・ロスシルド… ロスシルド家３姉弟です。傑出したテロワールの魅力を輝かせ、最高レベルの品質にこだわったグランヴァンづくりに傾注しています。
14世紀
ブドウ畑の最初の記録は14世紀にまで遡ります。シャトー・ダルマイヤック（d'Armailhacまたはd'Armailhacqと表記）はその時代、ムートンの領地の一部でした。当時のムートンは2,000ヘクタールを超す広大な土地を所有し、その一部においてブドウ栽培が行われていました。
1660
ダルマイヤック家のもとで、同家の名を冠した独立シャトーが誕生します。
1855
シャトー・ムートン・ダルマイヤックはかの有名なメドックおよびソーテルヌの1855年格付けに名を連ねています。
19世紀末
ド・フェラン伯爵が相続によりシャトー・ダルマイヤックの経営権を取得します。畑の編成事業とともに、醸造庫および別棟の修築に着手します。当時のダルマイヤックのワインは権威あるボルドーワイン辞典として知られる『ル・フェレ』にも登場し、「非常に上質かつ上等」と評定されています。
1933
フィリップ・ド・ロスシルド男爵はシャトー・ムートン・ダルマイヤックの傑出したテロワールに魅了され、同シャトーの経営権を取得します。男爵がダルマイヤックを購入した年は、ひとり娘フィリピーヌ夫人（バロンヌ、男爵位を持つ）が誕生した年でもあります。
1934
1934年ヴィンテージからはシャトー・ムートン・バロン・フィリップと命名され、その後1975年にはフィリップ・ド・ロスシルド男爵の２番目の妻であるポーリーヌ夫人（バロンヌ、男爵位を持つ）へのオマージュとして、シャトー・ムートン・バロンヌ・フィリップと名称変更されています。
1989
フィリピーヌ夫人はシャトー・ダルマイヤックの名称復活を決断。 以来、ワインラベルにはシャトー・ムートン・ロスチャイルドの「芸術の中のワインミュージアム」に展示されているオブジェが描かれています。
2021
新醸造庫および新熟成庫の完成とともに、2021年ヴィンテージから、シャトー・ダルマイヤックの物語は新たな章を紡ぎ始めます。
2024
シャトー・ダルマイヤックのオランジュリーは、シャトーを訪れるお客様をお迎えするだけでなく、シャトースタッフを集めた内部イベントにも活用されています。
