1989
シャトー・ダルマイヤック 1989
アッサンブラージュ
52%
カベルネ・ソーヴィニヨン
25%
カベルネ・フラン
23%
メルロ
収穫

テイスティングコメント
深みのある赤色の美しい外観、かすかに琥珀色かかっています。
エアレーション後にはぶどうやタバコ、十分に熟した果実香がたっぷりと香ります。
アタックから濃厚で甘美な味わい。下草やスギを思わせるアロマを含み、バランスの良いストラクチュアを感じさせます。
後味に残るタンニンは絹のようになめらかで、余韻も長く、エレガント。ダルマイヤックのグラン・ヴァンの名声を辱めることのないヴィンテージです。

天候状況
1989年は天候面では極めて特別な1年だったと言えます。ぶどうにとっては限りなく理想的な条件を享受しました。日射量豊富な乾燥した天候が続いたと同時に、過去28年の平均と並ぶ寒さもありました。冬の寒さはぶどう樹を休ませるのにとても大切です。
春は暖かく雨も多く、萌芽は4月8日辺りからと、平年より8日ほど早い日程で始まりました。花の時期は5月20日から6月7日の期間、均質に進みました。開花は平年より15日ほど早く、過去45年で最も早い日程でした。
6月には暑く乾燥した天候が広がり、続く7月も気温は継続して高く、同時に雨も多めの月となりました。その後、8月も暑く日射量豊富で、時おり雷雨にも恵まれました。ぶどう畑にはその都度適度な水分が供給されています。このような環境のもとで、いずれの品種および区画に関しても果実着色は均質に進みました。1989年は20世紀で最も早い日程で収穫を迎えています。