1990
シャトー・ダルマイヤック 1990
アッサンブラージュ
47%
カベルネ・ソーヴィニヨン
28%
カベルネ・フラン
25%
メルロ
収穫

テイスティングコメント
ガーネット色の美しい外観、オレンジかかった光沢。
芳醇でリッチな香り。煮詰めた果実のニュアンスが広がり、その後、スモーク、下草、コーヒーを思わせるアロマが複雑に香り立ちます。
アタックは丸みがあり、絹のようになめらか。果実味とスパイスが印象的で、十分に包み込まれたなめらかなタンニンが全体を支えています。多彩で豊かな風味と緻密なタンニンとが組み合わさることで、調和の良さと凝縮感に優れた後味が生まれています。

天候状況
冬は温暖で穏やかな天候が続きました。その後、ぶどう畑は早めの日程で生育サイクルのスタートを迎えました。品種に応じて萌芽は3月7日から3月17日の期間に記録しています。3月および4月の気温は低く、続く5月は一変してかなり暑い月となりました。変わりやすい天候の影響を受けて、開花は早めの日程でスタートしましたが、その進度はゆっくりでした。
メルロおよびカベルネ・フランは5月21日に、カベルネ・ソーヴィニヨンは5月26日に開花中間期を記録しています。6月および7月は乾燥した月となりました。8月は非常に暑く、ほとんど猛暑で、乾燥傾向が継続しました。開花同様に着色も早期日程で、ゆっくりと進みました。なお、着色中間期は品種に応じて8月3日から8月11日の期間に記録しています。
着色が完了するまで日数を要したため、果実の成熟具合は不均質でした。あまりにも着色に差異が生じた場合、一部の房を除去する作業を要しました。この作業の甲斐あって、結果的には極めて高いポテンシャルの果実が収穫出来ています。衛生状態も完璧で、熟度の高い、色味の濃いぶどうに育っています。9月は好天続きで、成熟具合、作業環境、いずれも理想的な条件のもとで収穫を進めることが出来ました。