1994
シャトー・ダルマイヤック 1994
アッサンブラージュ
45%
カベルネ・ソーヴィニヨン
30%
メルロ
25%
カベルネ・フラン
収穫

テイスティングコメント
美しい色調、かすかに熟成初期の光沢。
十分に開いた芳醇な香り。核果類果実や下草のアロマ、モカのニュアンスが広がります。
アタックから真っすぐな味わい。非常に心地良く包み込まれたタンニンが、樽香やほのかなバニラと交じり合っています。かすかにカカオっぽさも感じます。
後味は十分な要素を含み、エレガント。香りと風味とのバランスに優れ、とにかく美味な味わいを生み出しています。

天候状況
1月および2月の天候は暖冬かつ多湿だった点が特徴的です。3月は暖かく日射量も多く、植物生育が促進されました。萌芽は平年比15日ほど早めの日程でした。メルロおよびカベルネ・フランは3月16日に、カベルネ・ソーヴィニヨンは3月24日に萌芽の開始が観測されています。3月末から4月にかけては一変して雨が多く、気温の低い日が続きました。
開花は5月初めにスタートし、平年比8〜10日ほど早めの日程でした。花の時期は順調に進みました。開花中間期はいずれの品種も6月2日に記録しています。夏は暑く日射量も多く、降水量は少なめです。
着色中間期は品種によって8月7日から8月12日の期間に観測しています。 9月7日から9月20日にかけてはあいにく本格的な雨に降られましたが、収穫作業はそれでも十分に順調で、衛生状態も完璧に維持出来ています。
降雨に見舞われはしましたが、ぶどうは水分過多に苦しむこともなく、粒にも影響は出ていません。サイズは中レベルで、果皮はたっぷりとアントシアニンを含んでいます。果肉は糖分も高く、種も茶色く十分に熟しています。これは果実が適切に熟していることの目安となります。