1997

シャトー・ダルマイヤック 1997

アッサンブラージュ

58% カベルネ・ソーヴィニヨン
23% メルロ
19% カベルネ・フラン

収穫

9月15日〜10月5日
シャトー・ダルマイヤック 1997 - Château d'Armailhac

テイスティングコメント

鮮明かつ輝きのある、暗い赤色の外観。
香りは十分に開いており、ブラックベリーやブルーベリーを思わせる小粒果実のアロマとともに、スパイスやタバコのニュアンスがさらに繊細に香ります。
アタックから上質で真っ直ぐな味わい。絹のようになめらかで上品なタンニンを含んでおり、タンニンは巧みに包み込まれています。優れたバランスの、エレガントなストラクチュア。小粒核果類、シガーケース、グリル香など、多彩な風味が含みに心地良く香ります。
後味まで複雑で豊かな風味が楽しめます。

シャトー・ダルマイヤック 1997 - Château d'Armailhac

天候状況

年始は暖かく乾いた天候が続きました。1月末以降の観測データによると、気温は平年の平均値を大きく上回っています。このような環境のもと、ぶどう畑では3月の早い段階で萌芽を迎えています。
いずれの品種も開花は均質で、開花中間期は5月末(5月20日〜24日)に観測しています。着色中間期は品種によりばらつきが見られ、平年比15日ほど早めの日程(7月24日〜8月1日)で進みました。8月は暑く湿った天候で、まるで亜熱帯気候のような、湿度100 %を記録した日が3日ほどありました。それでも適切な病害対策が功を奏して、病害・寄生虫の被害もなく、ぶどうは申し分ない衛生状態を維持しました。ただ、上述どおりの異例の天候のもとで、果実の成熟が中断される現象が生じています。
果実成熟は均質とはいかず、最適な熟度が得られたタイミングを個別に待って収穫する必要がありました。幸いにも9月はこのような状況に対応可能な好天に恵まれました。