1998
シャトー・ダルマイヤック 1998
アッサンブラージュ
42%
カベルネ・ソーヴィニヨン
36%
メルロ
22%
カベルネ・フラン
収穫

テイスティングコメント
濃さのある美しい外観、わずかに熟成の兆しが見られる光沢。
十分に開いた、芳醇な香り。赤系果実やカシスのアロマと、焦焙系の繊細なニュアンスとが交じり合って香ります。
口当たりから丸みを感じます。上質なタンニン・ストラクチュアを含み、完熟果実の豊かな風味が広がります。心地良く溶け込んだ下草のニュアンスも同時に組み合わさっています。
後味は十分な要素を含み、素晴らしい調和が楽しめます。たっぷり豊かな風味と濃密なタンニンが後味においても存分に生かされています。ハイレベルなワインの誕生に期待が高まる仕上がりです。

天候状況
2月および3月はかなり乾燥した天候が続きました。萌芽は当初は早めの日程で迎えましたが、3月下旬には水不足の傾向がさらに顕著化し、畑の生育スピードにも衰えが見られました。4月には気温の低い雨天が続き、続く5月は一変して乾燥した暑い月となりました。26日間全く雨が降らないという状況は、若株にとっては非常に厳しいものでした。
開花中間期は平年比 3〜 5日早めの 6月 1日から 6月 4日に記録されました。 7月に入ると暑い日が続き、果実着色は7月21日にスタートしています。 8月も非常に暑く乾燥した月となり、着色は順調に進みました。いずれの品種も8月 15日には着色が完了しています。夏は暑く乾いた天候でした。8月は12日ほど真夏日(気温30 ℃ 強)を観測しています。一部のぶどう粒には日照による焦げが生じましたが、被害は限定的です。
年を通じて畑の衛生管理には徹底した対策を取っていますが、それでも9月および 10月の雨による収穫への影響は無視出来ないもので、畑および蔵においては厳しい基準を課した選果作業を要しました。