2002

シャトー・ダルマイヤック 2002

アッサンブラージュ

70% カベルネ・ソーヴィニヨン
22% メルロ
5% カベルネ・フラン
3% プティ・ヴェルド

収穫

9月30日〜10月10日
シャトー・ダルマイヤック 2002 - Château d'Armailhac

テイスティングコメント

鮮やかな真紅の色調が印象的なシャトー・ダルマイヤックです。
芳醇な香り。ミネラル感や焦焙系のニュアンスと、たっぷりと香る小粒黒系果実とがとりわけ相性良く交じり合う、多彩で濃厚な香りが広がります。
味わいはアタックから風味豊かで、肉づきの良いタンニン・ストラクチュアが存在感を放っています。キャラメルやリコリスを思わせる温もりのあるニュアンスと、香りにも感じた果汁感たっぷりの小粒果実のみずみずしい味わいとが見事に調和しています。
タンニンの織り目は後味でも主張を見せますが、後味はバランスに優れ、テロワール本来の魅力が存分に生かされています。

シャトー・ダルマイヤック 2002 - Château d'Armailhac

天候状況

2002年は平年より気温の高い多雨な天候が特徴的な年で、特に上半期にその傾向が顕著に見られました。
萌芽はぶどう品種に応じて3月末に迎えています。過去30年の平均比 2〜5日ほど早めの日程でした。高温かつ多湿な天候が4月から6月まで継続しました。開花中間期は6月5日および6月6日に記録され、こちらは平年並みの日程となっています。
7月および8月の気温は同時期の平均値をわずかに下回っていますが、特に目立った畑への影響は出ていません。植物生育サイクル開始以降の天候データによると、2002年は乾燥傾向、むしろ干ばつ傾向(降水量40 %減)だったと言えます。
着色中間期は8月12日から15日の間に記録しています。メルロに関しては平年よりわずかに遅い日程です。
8月27日から10月9日までの期間は見事な「インディアンサマー」が続き、秀逸なコンディションのもとでぶどう果実は熟度を進めました。水不足の影響もあって収量は低めでしたが、非常にポテンシャルの高いぶどうが収穫出来ています。