2003
シャトー・ダルマイヤック 2003
アッサンブラージュ
65%
カベルネ・ソーヴィニヨン
20%
メルロ
12%
カベルネ・フラン
3%
プティ・ヴェルド
収穫

テイスティングコメント
赤色の美しい外観、オレンジかかった光沢。
果実が香る上品な香り。砂糖漬け果実の濃厚なニュアンスと、トースト香や白タバコのニュアンスとが交じり合って香り立ちます。
口当たりはしなやかさが印象的。肉づきが良くみずみずしさが漂います。骨格の良い、濃密なタンニンを含み、煮詰めた赤系果実、キャラメル、カテチュ、焙煎など、たっぷりの風味を丸く包み込んでいます。多彩なアロマの美味しさが際立つワインに仕上がっています。
後味は甘美で、ストラクチュアも上質で、ダルマイヤックの自信作ヴィンテージの魅力をすべて詰め込んだかのようなワインです。

天候状況
1月および2月、年始は平年並みの降雨に恵まれた天候が特徴的でした。3月は異例なほどに温暖で、気温は季節にしては高め(プラス2.5 ℃)でした。萌芽は過去30年の平均的日程で順調に進みました。カベルネ・ソーヴィニヨンに関しては、5日ほど早めの日程でした。
2月の時点で既に干ばつの兆しが見られており、4月から6月にかけてもその傾向が継続します。降水量は過去40年平均と比較して37 %ほど下回っています。このような天候条件はぶどう樹の生育にとっては有益で、5月末には7日ほど早めの日程で開花が確認されています。
8月は異例の猛暑が今後も記憶に残るでしょう。8月4日には40 ℃を超す気温を観測し、同時に降水量は季節平均をかなり下回っています。着色中間期は7月29日に記録し、平年比9〜13日ほど早めの日程です。
9月は総じて暑く乾燥した月で、熟度はゆっくり高まりました。フェノール成分の成熟も徐々に進みました。9月初旬には若干の雨に降られましたが、ぶどうは申し分ない衛生状態で収穫されています。