2005
シャトー・ダルマイヤック 2005
アッサンブラージュ
60%
カベルネ・ソーヴィニヨン
29%
メルロ
10%
カベルネ・フラン
1%
プティ・ヴェルド
収穫

テイスティングコメント
濃く鮮やかなルビー色の外観。
香りに関しては、ブラックベリーやカシス、スグリを思わせる果実のアロマと、それらとは異なるモカやミルクっぽさのある香りとか絶妙な繊細さで交じり合っています。
口当たりから上質な濃さを感じます。タンニンは味わい豊かで丸みがあり、肉づきの良さとボリューム感をワインにもたらしています。トーストのニュアンスと香りでも感じたカシスとが全体を心地良く引き立てています。
長い余韻と肉づきの良さを感じさせる素晴らしい後味。優れた骨格と丸み、そしてボリューム、さらには芳醇で風味豊かな素晴らしいアロマ表現。それらのバランスが実に見事なワインに仕上がっています。

天候状況
2005年ヴィンテージは、天候において非常に特殊な年として記憶に残るでしょう。気温は過去40年の平均を若干下回りますが(マイナス0.3
℃)、これは夜間の気温が平年よりも低かったことに起因します。
4月から9月までの期間はとりわけ乾燥した天候が続き、年始から収穫までの降水量は、平年602ミリメートルのところ、この年は313ミリメートルに留まりました。
このような異例の天候条件に関わらず、ぶどう生育サイクルは通常どおりに進みました。開花は品種3種とも6月5日頃、着色は数日早めの8月1日から8月8日の期間に広がりました。収穫は9月21日から10月6日、最適と評してよいコンディションのもとで行われました。
異例ともいえる干ばつの影響もあり、収量は控えめでしたが、収穫されたぶどうは力強く上品なタンニンをたっぷり含んでいます。その品質から、1976年、1982年、1995年を自ずと彷彿させるヴィンテージです。