2007
シャトー・ダルマイヤック 2007
アッサンブラージュ
54%
カベルネ・ソーヴィニヨン
23%
メルロ
22%
カベルネ・フラン
1%
プティ・ヴェルド
収穫

テイスティングコメント
深みのある美しいガーネット色の外観、輝きに秀でた光沢。シャトー・ダルマイヤック2007年は、香りに関しては、果実香の繊細さと上質なみずみずしさを感じます。樽香はスギや下草、ほのかにカンフルを思わせるアロマが印象的で、そしてエレガントで控えめです。
味わいに関しては、カベルネはたっぷりとふくよかで、ビロードのようになめらかなストラクチュアをもたらしています。熟したカシスの風味をリコリスの精緻なニュアンスが補います。タンニンは絹のようになめらかで丸みがあり、同時に織り目は密。ポイヤックのテロワールの魅力が詰まったワインです。
後味はエレガントで、長い余韻が残ります。

天候状況
良好な衛生状態の、十分に熟したぶどう果実を収穫するために、植物生育期から果実成熟期、そして収穫に至るまで、2007年は常に細心の注意を要した年でした。
冬は雨が多く、地下水位は十分に上昇しており、ぶどう樹は4月上旬に萌芽を迎えます。異例なほどに高温で乾燥した天候(気温平年値11.7 ℃のところ、この年は16 ℃、降水量は16.4ミリメートルを記録)が続いたことで、植物生育は早めの日程で進みました。
開花は3品種とも5月26日頃に記録されています。平年より15日ほど早めの開花で、1989年や2003年並みの早期収穫が予測されました。夏の気温は比較的涼しかったため、果実成熟の勢いには衰えが見られました。9月は極めて暑く乾いた天候が続き、果実のフェノール成分は上質の成熟を得ることが出来ました。
メルロの収穫は9月26日にスタートし、10月11日、カベルネ・ソーヴィニヨンで収穫作業は完了しています。収穫時のぶどう果実の衛生状態は良好で、果皮は厚く、タンニンおよびアントシアニンをたっぷり含んだ果実が収穫されています。