2010

シャトー・ダルマイヤック 2010

アッサンブラージュ

60% カベルネ・ソーヴィニヨン
23% メルロ
15% カベルネ・フラン
2% プティ・ヴェルド

収穫

9月28日 – 10月15日
シャトー・ダルマイヤック 2010 - Château d'Armailhac

テイスティングコメント

濃厚で暗さがあり、ほとんど黒色の外観。
最初にブラックチェリーを思わせる果実のアロマが広がり、その後にグリル香や焙煎香が続きます。
口当たりはたくましくボリュームがあり、丸みのあるタンニンを含んでいます。果実のアロマが広がり、バニラ、焙煎コーヒー、煎った小粒ドライナッツのノートへと徐々に変化を見せます。 後味の余韻は長く、ほのかにトーストが香る樽由来のノートが全体を引き立てます。たくましさ、そして並はずれたフィネスが印象的なシャトー・ダルマイヤックです。

シャトー・ダルマイヤック 2010 - Château d'Armailhac

天候状況

2010年は年を通して乾燥傾向が続きましたが、夏シーズンも酷暑に見舞われることなく比較的涼しい1年でした。
寒さの厳しい冬を経て、その後に迎えた春には気温の低い乾燥した日が続き、6月中旬になってようやく降雨に恵まれました。6月21日以降、気温が上昇し始め、夏らしい天候が7月まで続きました。7月は特に高い数値の日射量を記録しています。
7月末には素晴らしい好天を享受しましたが、8月に入ってからは曇天続きで気温も低く、その後も極めて乾燥した日が続きました。8月21日、急激な暑さ (8月25日および26日には38度まで上昇)とともに夏が戻り、ただ、夜は涼しかったおかげでぶどう果実は絶好の環境のもとで成熟期のスタートを切っています。
9月6日から8日にかけて降雨があり、これはぶどうにとってはまさに恵みの雨で、熟度の進みを助けてくれました。酸度は低下し、フェノール成熟のスピードはゆっくりでしたが、果実の衛生状態は良好なまま維持されました。その後は再び好天が戻り、夜は気温も低く涼しく、収穫までの期間、最適な条件を享受しながらアロマおよびアントシアニンの生合成が進みました。9月26日には少量の雨を記録。その後、9月28日から良好なコンディションのもとで収穫がスタート。収穫作業は10月13日に終了しました。
ぶどう粒は小さめですが自然な凝縮感があり、果汁は風味、色ともに十分。上質な酸を含んでいます。
乾燥傾向ではありましたが、水分欠乏に陥るには至らないレベルで、記録的に豊富な日射量と冷涼な夜、理想的なタイミングで降った雨… 2010年は並はずれて素晴らしい条件が整った中に誕生したヴィンテージです。ボルドーのグランクリュが経てきた壮大な歴史の中でもひときわ存在感を放つヴィンテージになるでしょう。2009年に続くまさに傑作年…