2012
シャトー・ダルマイヤック 2012
アッサンブラージュ
54%
カベルネ・ソーヴィニヨン
29%
メルロ
14%
カベルネ・フラン
3%
プティ・ヴェルド
収穫

テイスティングコメント
鮮やかな深みのある赤色、濃厚な美しい色調。
香りは濃厚で、赤果実のアロマが巧みに交じり合い、上品な樽香からはさらに濃厚な焙煎のアロマとほのかなスパイスのノートが立ち上がります。
口当たりはストラクチュアを感じさせ、ビロードのようになめらかな上質なタンニン。しっかりと熟した果実特有のノートやグリル香が何層にも重なって香ります。 後味の余韻は長く、絹のようになめらか。テロワールの魅力が生かされた、風味のバランスに優れたワインです。

天候状況
2012年は特にコントラストの激しい1年でした。まず、冬の天候で特筆すべきは厳しい寒さと重度の水不足。特に2月は過去50年で最も低い平均気温を記録しています。
4月は涼しく雨の多い月でした。5月および6月には合いの季節らしい天候が続きました。開花および着色はいずれも、1962年以降の生育データに見られるとおりの平均的な日程で進みました。
7月20日から9月20日の期間には極度の乾燥状態が続きましたが、これも結果としてはぶどうの糖分およびタンニンを凝縮させるのに効果的に働きました。この年の8月の乾燥レベルは過去50年でも上位5番目です。9月末の段階での総降水量は、1962年以降の平均値(589ミリメートル)と比べて26 %減の435ミリメートルでした。
シャトー・ダルマイヤックでは、収穫は10月1日にスタート。10月15日に終了しています。
落ち着いた収量だったこともあり、肉づきの良さとたくましさが印象的な、シャトー本来の個性が生かされたダルマイヤックのワインに仕上がっています。