2019
シャトー・ダルマイヤック 2019
アッサンブラージュ
62%
カベルネ・ソーヴィニヨン
27%
メルロ
9%
カベルネ・フラン
2%
プティ・ヴェルド
収穫

テイスティングコメント
深みのある色調、赤ガーネット色の光沢。
黒果実の濃厚な香りが広がり、バニラ、ペッパー、甘さを感じさせるスパイスのアロマが全体を引き立てています。
味わいのアタックは優れたストラクチュアを備え、活力もあり、中盤にはサテンのようななめらかさと粘性を感じさせます。黒果実やチョコレートの風味が印象的。優美で丸みのあるタンニンは全体に調和よく溶け込んでおり、心地よい果実味が続きます。 後味にはフローラルなノートとリコリスが香り、エレガントな余韻が楽しめます。

天候状況
2019年のスタートとなる冬は通常より暖かく乾燥した天候が特徴的でした。2月27日には最高気温24.7度を記録しています。この暖冬の影響でぶどうの生育日程は早まりましたが、春になると一変して平年に比べて気温も低く肌寒い日が続き、生育スピードにも衰えが見られました。その結果、開花は通常どおりの日程で進みました。
続く6月は、前半には時期はずれの寒さと強い雨に見舞われた一方、後半には時期早めの熱波が押し寄せるなど、コントラストの激しい月でした。7月は非常に安定した好天が続きました。夏はとにかく陽光ゆたかで暑く、収穫直前のぶどうはまさに完璧と評せる仕上がりでした。また、7月および8月は適度な降雨にも恵まれ、心配された水ストレスに悩まされることもありませんでした。
シャトー・ダルマイヤックにおける収穫は、9月19日から10月9日の期間に行ないました。収穫時にはときおり降雨に見舞われましたが状況は総じて良好で、ぶどうは非の打ち所のない完璧な仕上がりです。
2019年のワイン同様、今年のワインもたっぷり朗らかな味わいです。アルコール度数も色味も十分で、非常に芳醇。サテンのようになめらかで濃密なタンニンを含み、将来性の高さをうかがわせます。